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2014年7月

2014年7月31日 (木)

施餓鬼と追善供養

蝉の鳴き声が絶えず耳へ届きます。

午前中には今年はじめてのツクツクボウシの声が聴こえ、

夕刻には「カナカナカナ・・・・」と哀愁漂うヒグラシも鳴いているようです。


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さて、慶明寺では八月二日に施餓鬼会が行われます。

当寺では今年初盆を迎えられます檀家様を対象に施餓鬼会を

行っており、近隣の和尚さま方にもお手伝いいただきましての

大きな法要となっております。今日は御詠歌の会員の皆様が

お掃除に来て下さり、奥のお座敷も窓もピカピカになりました。

普段はどうしても行き届いてない部分も多いので、感謝の気持ちで

いっぱいです。朝早くから有難うございました。

073102 施餓鬼は読んで字のごとく、

餓鬼に施すという意味を持ちます。

ご飯や水、果物、お菓子などを

お供えし、あらゆる餓鬼に施しを

することで、その功徳が巡り巡って、

ご先祖さまの供養へと繋がって

行くのです。

「追善供養」いう言葉があります

この世で徳を積むことが

出来くなった亡き人のために、

亡き人があの世で幸福でいられ

ますようにと祈り、

生きている者たちが「追って」善行を行うことが亡き人の功徳となり、

ご先祖さまの追善供養となるのです。






2014年7月30日 (水)

蓮花

蓮の花が咲いている風景を見かけるようになってきましたね。

蓮は泥水の中から生じ、清浄な美しい花を咲かせることから、

仏の智慧や慈悲の象徴とされ、蓮花をモチーフ使った

様々なものが存在します。常花もそのひとつです。

仏教から離れたところでも、やはり泥の中から美しい花を咲かせるという

ことから、清浄力を持つものとして扱われることが多いです。

数年前より天然石のブレスレットなどを扱うお店が増え、

手軽に買えることから身に着けている人も多くなりましたね。

蓮花をモチーフにした石は心身の調和と健康、

心の浄化をもたらすとされ、女性によく合うものといわれます。

密教においてはお釈迦さまのみならず、蓮女(ラクシュミ―)である

吉祥天女を本尊として信仰する修法があり、やはり蓮は特別な

意味を持つものとして扱われています。

ヒンドゥー教においても同じく特別な意味を持ち、蓮の花が持つ

性質が他にはない特別なものとわかりますね。

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施餓鬼の準備

2014年7月28日 (月)

精進うなぎ

精進料理と聞くとどんなイメージがありますか?

肉や魚を使っていないということは多くの人がご存知と

思いますので、ある人は「物足りない」と感じたり、またある人は

「ヘルシーそうだ」と感じたりするのではないでしょうか。

神の国である日本にはもともと精進料理の元があり、仏教の伝来時に

発展し、鎌倉時代の禅宗の流入と共に大きく発展したと言われています。

禅宗の精進料理は菜食である分、おいしくいただくよう素材の味を活かす

様々な創意工夫がされており、日本料理にも多く取り入れられたようです。

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現在でも禅宗の修行道場では日常の食事は精進料理とされ、

典座(炊事)担当の雲水さんたちはいろいろと工夫しているようです。

修行中とはいえ若いので時にはボリュームのあるものも食べたくなる

そうで、コンニャクを肉と見立ててカツを作ったりもするそうですよ。

また海苔の上にすりつぶした豆腐などを平たくのせて、油で揚げると

ウナギの蒲焼に似たものが出来上がるそうです。これは

「精進うなぎ」と呼ばれていて、インターネットで調べるとレシピも

多く存在します。少し手間はかかりますが、うなぎの価格高騰の今、

庶民の味方となるかもしれませんね。




2014年7月27日 (日)

日々是好日

昔、中国の雲門禅師はある日大勢の弟子たちに向かって
「十五日以前の事はさておき、
これからの十五日以後の心境を一言でのべなさい」とたずねました。
しかし誰もすぐに答えることが出来ずにいると、
雲門は自らの答えとして
「日々是好日(にちにちこれこうにち)」と答えました。

今ではよく知られている言葉ですが、
「毎日が平穏無事で良い日です」という意味です。
この意味だけを聞くとなんてことない言葉のように
思われてしまうかもしれません。
しかし、生きていると平穏無事なだけの日というものは少ないです。
笑ったり喜んだりして幸せを感じる日もあれば、
怒ったり悲しんだりして辛く苦しい日を送ることもあります。
そういった日々の中で、その日その日はかけがえのない一日であり、
出来事に対する善し悪しに執着するのではなく
今日を懸命に生きていく事が出来ればこそ、「日々是好日」となる
この言葉には本当はこのような意味が込められているのだとか

毎日起こる出来事の中で、
自分の喜怒哀楽の感情にすら振り回されているような私には
なかなか難しく、簡単には実行できない生き方です。
たった5文字の言葉ですが、なかなかやはり禅語は奥が深いですね。

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明日のおみくじ  吉
よろこびごと十分よしえんだんとげてよし急ぐべし

2014年7月26日 (土)

安心とは

みなさんはチャールズ・M・シュルツ原作の漫画、

「スヌーピー」をご存知でしょうか?

キャラクターの可愛らしさから日本でも長く愛されていますが、

その内容はブラックジョークがきいていたりなかなか鋭い事を言っていたりと

内容について実は「大人の漫画」なんて言われていたりもします。

そんなスヌーピーの話で安心について語っている話があります。


「安心ってなんだと思う、チャック。」

「安心ねえ?」

「安心ってのは車の後ろの座席で眠ることさ!

君は小さな子供で、お母さんやお父さんといっしょにどこかへ

遠出したとする。あたりはもう夜だ。君たちは車で家へ帰るところさ、

その時君は後ろの座席で眠れる。君は何も心配なくていい。

お母さんとお父さんは前の座席にいる。

そして心配ごとは全部引き受けてくれる。何もかも面倒をみてくれる。」

「本当にすてきね!」

「でもこれはいつまでも続かないよ!突然君は大人になる。

そしてもう二度とこういう具合にはいかなくなるのさ。

突然それは終わりになる。君は二度と後ろの座席で眠れなくなる。

もう決して眠れないのさ!」

「わたしの手をしっかりにぎって、チャック!」

これは高校の時、現代文の教科書に載っていたのですが、

特に印象に残っていました。

誰でも子どもの時、親に守られていた時代があったと思います。

しかしいつかは守られる立場から抜け出し、自立しなくてはいけません。

それだけでなく、自分が守る立場になる日が訪れてきます。

それがある日突然かもしれません。

原作者のチャールズ・M・シュルツは早くに母を癌で亡くし、

その後すぐ徴兵のため戦場に赴かなくてはなりませんでした。

ある日突然大人になる日がやってくることに対する不安は

原作者である彼がよく知っていたからこそのこの話なのかもしれませんね。

Peanutschuck

明日のおみくじ  吉

のぞみごと成就す

2014年7月25日 (金)

炎暑の日々

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灼熱の太陽が照りつけています。

墓地では工事が行われていますが、職人さん方の安全を考えてか

テントが張られています。長年を通して夏の仕事には慣れているはずの

職人さんでさえ、近年の暑さは身体に危険を覚えるほどなのでしょう。

大暑に入り最も暑さも厳しくなる頃とはいえ、この暑さはたまりませんね。

小さなお子様やご高齢の方など、体力がどうしても劣る方などは

急ぎの用がない限り、一番暑い時間帯は外に出ない方がよいかも

しれません。

072502 さて、この暑い大暑の

期間にやってくるのが

「土用の丑の日」です。

土用の丑といえば

「ウナギ」ですね。

今年は七月二十九日

になります。


ウナギを食べて暑い
夏を乗り越えようという習慣ですが、もともとは

夏にウナギが売れなくて困った鰻屋さんが一策を講じたのだとか。

本来は「う」のつくものを食べて夏バテを

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防ぐ風習だったようで、ウナギ以外にも、

うどんや梅干し、瓜など夏に口当たりの

良い食べ物を食べるとよいとされていた

ようですよ。

どうしても食欲の落ちる季節ですが、

やはり何より食べることが大切だと

いうことなのでしょうね。


・ ・ 明日のおみくじ  大吉

これまで憂き苦労するも、今よりは

立身出世目の前に在り




2014年7月24日 (木)

老いては子に従え

「老いては子に従え」

「年をとったら意地を張るよりも、子どものいうことに

従うことのほうがよい」という意味として広く知られています。

もともとは女性のための仏教の教えとされ、

「幼いころは親に従い、結婚したら夫に従い、夫の死後は子に従え」

という三つの戒めとして説かれていたそうです。時代は変わり、

今では男性、女性問わず、冒頭の意で広く使われる言葉となりました。

さて、この「老いては子に従え」という言葉に相反する言葉として、

「親の意見と茄子の花には千に一つの無駄はない」という

ことわざがあります。茄子は花が咲くと必ず実を結ぶとことから、

親の意見には一つの無駄もないというたとえです。

親にも子にもお互いのいうことに耳を傾けなさいという形に

なりますが、これはお互いを想う気持ちがあってこそのことで、

自分の我を通すが為に意見してしまってはならないということです。

わたしは子の世代にあたりますが、親のことを思って何か言っても

なかなか伝わらないことも実際は多いですね。親の心子知らず、

子の心親知らずといったところでしょうか。

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蝉の出て行った穴がいっぱいです


 ・ ・明日のおみくじ  末吉

いかなる仕事にも力を入れて必ずなしとげよ

2014年7月23日 (水)

他はこれ吾にあらず

今日は二十四節気の「大暑」あたります。

快晴が続き、気温が上がり続けるころといわれます。

今日のお天気は大暑に相応しく、「暑い!!」ですね。墓地では

石材屋さんが作業をしていますが、日を遮るもののない墓地は灼熱の

世界。さすがにお昼休憩はしだれ桜の木陰でごろりと休まれていました。

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こんな言い伝えがあります。

昔、夏の暑い日のこと、中国の禅寺で老僧が椎茸を日干しにしていました。

あまりにも大変そうなので、「若い者にさせてはどうです?」とある修行僧が

声をかけました。すると老僧は「他はこれ吾にあらず」と答えます。

「他人は私ではない」つまり他の人にしてもらっては自分でしたことに

ならない、学ぶことがないということなのです。

「では、もう少し涼しくなってからされたらどうです?」とさらに声を

かけると、「更に何れの時をか待たん」との答えが返ってきます。

今でなくて一体いつやるというのか、今やるべきことは今やるべきで

あるということです。止まることのない時間のなかで、「大変だから人任せ」

「面倒だからと後回し」にしていては何も得るのもがない。

過去には返ることができず、未来は不確かであるなか、

今、この一瞬からどれだけのことを学ぶか、それは自分次第と

いうことなのでしょうか。


・ ・ 明日のおみくじ  吉

少しずつ小さい望みを持ちて辛抱すれば、ついには大望とげるべし



2014年7月22日 (火)

万両の花

梅雨も明けすっかり夏らしくなりましたね。

寺の庭には七月上旬から連日、近藤造園さんが葉刈りに

入っていましたが、この三連休のうちに終了し、さっぱりとした

庭の風景が広がっています。前半は蒸し暑い中、後半は

照りつける太陽が激しい中、きれいにしていただいて

有難うございました。

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さて、さっぱりとした庭に隠れるように咲く花があります。

それは万両の花です。秋から冬にかけての赤い実が

縁起物として親しまれていますが、花咲く時期はちょうど

今頃です。白く目立たない花ですが、よく見るとなかなか

可愛らしく、実と同じくたわわに咲いています。

鳥が食べ残したのか、ついこの間まで実が残っていたことを

思うと生命力のある植物だなと思います。

花言葉は「寿ぎ」「徳のある人」「慶祝」など、やはり

縁起物として相応しいと感じられる言葉が多くつけられています。

秋にはまた美しい赤い実を結び、冬の庭に彩りを添えてくれるのでしょう。


・ ・ 明日のおみくじ   吉

くるしみありたる後次第によろしきかたちなり




2014年7月21日 (月)

春夏秋冬

昔から人生を四季になぞらえて表現することがあります。

四季の春夏秋冬を人生で表すと

青春 朱夏 白秋 玄冬 となり、それぞれ

青春 16~20歳代

朱夏 30~40歳代

白秋 50~65歳ごろ

玄冬 60歳代後半

となっているそうです。

最近では元気なお年寄りも多く、「一生青春」なんて言葉も良く耳にします。

若いころの気持ちのまま一生を青春時代として過ごすのも素敵ですが、

春が来れば夏・秋・冬と季節が巡るように

自分の気持ちもその年代ごとの色に染まっていくのも

同じように素晴らしいことかもしれません。

もし四季がなく、ずっと季節が春だけだと

全てが色鮮やかに映える夏も

草木の深みが増す柔らかい秋も

色味が薄れていく中で暖かさを感じられる冬も知ることは出来ませんし、

草木が芽吹く春の良さにも、もしかしたら気付けないかもしれません。

あの頃があるから今があって、今だからあの頃の輝きに気付ける。

一生青春にも憧れますが、

私は人生の四季を感じながら一生を送っていきたいです。

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明日のおみくじ  小吉

待人遅くとも来るべし

2014年7月20日 (日)

胡蝶蘭

立派な胡蝶蘭をいただきました。

事務所に飾っていますが、さすがすごい存在感です。

胡蝶蘭の花言葉は

「幸福がやってくる」「変わらぬ愛」

白は「清純」

ピンクは「あなたを愛します」

原産地はフィリピンやマレーシア、インドネシアといった東アジアの地域で、

もともと密林のジャングルの奥地で

木や岩にくっついて咲いていた花なんだとか。

上品な見た目からはなんだか想像ができなくて意外でした。

胡蝶蘭という名前は、花びらが

ひらひらと舞う蝶のように見えたことから来ているのだそうです。

お祝いの時などに贈る花としても良く選ばれていますし、

花言葉の意味を考えても、まさに幸せのための花といった感じがします。

ひらひらふわふわ蝶が舞うように

暖かい幸せが訪れるかもしれませんね。

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明日のおみくじ  吉

買物はよし、十分買うべし

2014年7月19日 (土)

朝から雨が降ったりやんだりしています。

過去の記事を読んでいたら、ちょうど今ぐらいの日に

百日紅の写真が載っていました。

今年ももう咲いたかな?と見に行ってみましたが、

どうやらまだのようです。

木には種?のようなものがついていました。

草木は少し見ない間にすぐ花を咲かせるので

来週には綺麗な花を咲かせているかもしれませんね。

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道端で朝顔が咲いているのなんかを見ると

小学校の時の夏を思い出します。

この間は学校帰りの小学生が朝顔の鉢を持って帰っていました。

どれだけ時間が流れても変わらない風景の一つですね。


明日のおみくじ  吉

たびだちよし先方にてばんじひかえ目たるべし

2014年7月18日 (金)

お盆に向けて

071801 八月のお盆を前に寺では

忙しい日々が続いております。

地蔵盆も近いことがあり、

六地蔵めぐりの方もよくお参りに

巡ってこられます。

「もうすぐ満願ですね。」

と声をお掛けしますと

「そうなんです。」

と微笑まれるようすに、

こちらもなんだか心が

温まるように感じました。

夏休みに入りますとお子さまも

一緒に巡られる姿が見られるので、楽しみです。

祖父母に連れられて、またお父さんやお母さんに

連れられてでも、子どもの頃の経験は心に残り、きっといつか

ふと思い出してくれたりするのでしょう。そしていつかまた

同じようにお参りされるかもしれません。

わたしは子どもの頃、近くにお稲荷さんがあったので、

よく行った記憶があります。多くはお菓子が貰えるから

という子どもらしい理由がありましたが。

地蔵盆の期間は慶明寺でもお参りの方々にお菓子を

お渡ししています。受け取った時の子どもたちの嬉しそうな顔は

変わらないものですね。

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・ ・ 明日のおみくじ  吉

いづれも今は苦労ありとも後よし、神仏を念じてよし

2014年7月17日 (木)

蝉の読経

七月も半ばを過ぎて、いよいよ梅雨明けも間近となってきました。

ここ二、三日で蝉の声も随分と増え、本格的な夏の訪れを知らせています。

いつもは境内の桜の木に多く鳴く蝉も、植木屋さんが入っているせいか

寺の裏手の杉林でよく鳴いています。

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ときに真夏の蝉の声は読経のようだといわれますね。

どれほどの数が鳴いているのかわからないほどの耳から

身体の奥へと響く音、読経に聴こえるという所以もわかるような気がします。

八月に入れば、お盆の季節と重なって庭の蝉はお盆の棚経にまわる

和尚さんと共鳴しているかのように鳴きます。

不思議と仏さまを前にして聴こえる蝉の声は、雑音には聞こえず、

うるさいとも感じません。手を合わせれば心は静まり、蝉の読経と

共に拝みます。蝉の声以外の生活音が聴こえないということが

反って良いのかもしれないと感じました。

・ ・ 明日のおみくじ  吉

思いの他なることによろこびごとあり

2014年7月14日 (月)

夏祭り

晴れたり曇ったり、めまぐるしく変わるお天気に、

蒸し暑さだけが変わらず居座っています。

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さて今週末の三連休の最終日、海の日に恒例の

「慶明寺夏祭り」が行われます。慶明寺花園会青壮年部、

花園女性部の皆様の御協力のもと毎年恒例の行事となっており、

金魚すくいやヨーヨー釣りなどの縁日があり、ビンゴゲームや

カラオケ大会なども催されます。カラオケ大会は子供の部はもちろん

大人の部もありますので、楽しんでくださいね。

お子さまたちは週末より夏休みでしょうか?

皆さまのお越しをお待ちしております。

2014年7月13日 (日)

啐啄同時

昨日が公案の一つ「隻手の声」についてだったので、

今日は「啐啄同時」についてのお話です。

「啐(そつ)」はヒナが内側から卵をつついて殻を破ろうとすることです。

「啄(たく)」は親鳥が外から卵をつつくことをいいます。

そしてこの二つが同時になって初めてヒナは卵から孵ることができます。

ヒナが自らの力で卵から孵るためには、

親鳥はそのヒナの成長やタイミングを大切にし、

合わせていかなくてはなりません。早すぎても遅すぎてもダメなのです。

この言葉は禅の言葉で、良い師弟関係を築く上で言われるのだとか。

ですが、これは何も師弟関係に限った話ではなく、

親子の関係や会社の先輩後輩といった関係にも当てはまりますよね。

人はそれぞれ違います。それが個性です。

親鳥の立場の人間には、ヒナそれぞれの個性やペースにあわせた

関わり方が必要になってきます。それがまたとても難しいのですが・・・

こう話していると親鳥の力量が試される!と感じてしまうかもしれませんが、

親鳥も最初から親なわけではないですよね。

ヒナが少しずつ殻を破ろうとつつく音に応えるうちに

親鳥はそのヒナの親に成れていくのではないのでしょうか?

自分は親鳥だと思っていても、大きな目で見てみたら

一生懸命殻を破ろうとしている一人のヒナなのかもしれません。

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明日のおみくじ  小吉

うりかいよし

2014年7月12日 (土)

片手の拍手

禅の公案で「隻手の声」という問題があるのを御存じでしょうか?

”片手で拍手するとどんな音がなりますか?”

という一見とんちのようにも感じられる問題です。

僧として修業を積むときに師と弟子が対話をしながら

悟りに対する理解を深めていきますが、

その初期に投げかけられる質問だそうです。


拍手は両手を打った時になるものです。

片手では音はなりませんよね。

この問題で大切なことは”どんな音か?”ではなく、

”この問いの本当の意味は何か?”だそうです。

世の中には共通の尺度があり、それを人は共有して生活しています。

それはごく当たり前で、それがなくては困ることの方が多いですが、

時々その考えにとりつかれてしまうことがあるようです。

普段生活している中での自分の当たり前を

取り払って考える事が出来た時、

この問題の答えが分かるのでしょう。

そして、その時、片手の拍手の音を聞くことができるのでしょうね。

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明日のおみくじ  吉

失物そとにあり

2014年7月11日 (金)

御詠歌の心

春秋の彼岸法要にご出席される皆さまは

御存じだと思いますが、法要の始めにお唱えされる歌を

御詠歌といいます。御詠歌は「讃仏歌」とも呼ばれ、

仏さまとその教えを讃えてお唱えされるものです。

お経の内容や仏教、禅の教えが分かりやすく親しみやすい言葉で

表現されているので、老若男女問わず自然とその教えに

親しむことができます。共に奏でられる鈴や鉦(しょう)の

澄んだ音色も美しく心に響きます。

宗教はかわりますが、キリスト教には讃美歌があります。

讃美歌もまた神を讃え、信仰を励ます歌とされています。

キリスト教式の結婚式でよく歌われる「いつくしみ深き」は

ご存知の方も多いのではないでしょうか。

生まれはそれぞれ違いますが、御詠歌も讃美歌も

多くの人々に親しんでもらえるように誕生したことには

きっと違いはないでしょう。

「お経はなんだが難しい」という方も、秋の彼岸法要会には

ぜひ御詠歌の心の響きに耳を傾けてくださいませ。

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・ ・ 明日のおみくじ  吉

おいおい時が進むにしたごうてよき方に向かうべし

2014年7月10日 (木)

光の世界

台風8号の接近とあって今日のお天気は荒れ模様ですね。

時折吹きつける強い風が台風を思わせたり、雨の止み間に風も

吹かなければ、「嵐の前の静けさ」かと思わせたり。寺を訪れる方もなく、

本堂の扉も閉まっているせいか、薄暗い慶明寺です。

雲の厚い今日のお天気では見ることはできませんが、

時々雲間から差し込む光が地上を照らす様子を見ることが

ありますね。神々しささえ感じるあの風景には「天使の梯子」

という呼び名があるそうです。視界の開けたところから見る

その風景は本当に美しく、「あの光の先に今、神様が降りてきて

いるのだろう」と幼いころから秘かに思いながら過ごしてきました。

目に見える光の筋というのは神秘的で、魅力がありますね。

近隣の小野市に浄土寺というお寺があります。このお寺は

夕刻西日が差し込むと御堂のなかの阿弥陀様の後光として輝き、

阿弥陀様を含む三尊が浮かび上がって見えるといわれています。

今この時期7月から9月が一番良い季節だそうですよ。

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2014年7月 9日 (水)

お釈迦さまの日傘

お釈迦さまは三十五歳で悟りをひらかれ、

八十歳で涅槃に入られるまでの四十五年間の多くを

布教の旅にあてられたと言います。地方を遊説し、説法をして

多くの人々を助け、導かれていました。

その頃からインドの気候は気温は高く、日差しも強かったと思われ、

お釈迦さまの説法も多くは炎天下でのなかで行われていたようです。

暑いインドですから、この頃にはすでに日傘となるものが存在し、

説法されるお釈迦さまにも日傘を差し掛けて、お釈迦さまを助け

従っていた者もいたといわれています。

0709 そのお釈迦さまの日傘に

由来するものがなんと現代にも

残っています。それは多くの

お寺の本堂にあり、「天蓋」と

呼ばれています。ご覧に

なられたことがある方も多い

のではないでしょうか。

仏像の上に飾られるものを

「仏天蓋」、住職の席の上に

飾られるものを「人天蓋」

といいます。ピカピカと

金色に輝いている意味は、

「金」は金属のなかでも経年劣化することなく、いつまでも

変わらず美しいことから、永遠に変わることのない

「仏の教え」の象徴とされているからです。お寺に

金色の荘厳具が多いのはそういう意味を持つからなのです。

・ ・ 明日のおみくじ   吉

神仏を念じ先祖まつりてよし。待ち人来る。




2014年7月 8日 (火)

蒸し暑さ

口からこぼれる言葉は「暑い・・・。」ですね。

蒸し暑さというのは、なかなか本当に不快なもので、

ようやく梅雨らしいお天気になってきたというのに、早くも

梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。

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そんな中、夏の行事前の植木の剪定がはじまりました。

近藤造園さんをはじめ、お手伝いくださる檀家の方で

先週五日土曜日より入ってくださっています。

お天気も不安定なうえ、この蒸し暑さです。カンカン照りの昨年とは

また違った大変さがあるのだろうと思います。

またこれからの季節、お盆に向けてお墓参りにお越しになる方も

多いと思います。熱中症には十分お気を付け下さい。短時間と

油断しがちですが、墓地は日陰が少なく、日当たりは良いので

油断禁物でお願いいたします。


・ ・ 明日のおみくじ   大吉

よろこびごとすべて十分よろし


2014年7月 7日 (月)

七夕

七月七日、七夕。

空からは大粒の雨が落ちてきます。台風も接近中とあって

お天気は期待できませんね。厚い雲の上で、織姫さまと彦星さまは

秘かにお逢いになるのでしょう。

先週末、笹飾りを作る機会がありました。

この頃の笹飾りは、「派手」になってきましたね。

派手といっては言葉が適当ではないかもしれませんが、

折り紙もキラキラ、ピカピカとしたものが多くなり、天の川ひとつ

作っても、とても折り紙で手作りしたとは思えない出来です。

子どもの頃はピカピカとした折り紙といえば、金、銀くらいしか

なかったように思うので、目新しいものが多く楽しかったです。

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さて、七夕飾りといえば「短冊」は必需ですね。

♪五色の短冊 わたしが書いた~♪

「たなばたさま」の歌にもあるように短冊は昔、青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)の

五色の紙で作られていたそうです。この「五色」は中国の「五行思想」に

由来するもので、仏教的意味を持つ「五色」とはまた別物になります。

色目はほぼ同じなので、少々頭が混乱するところではありますね。

・ ・ 明日のおみくじ  半吉

物事遅れるべからず。待ち人来ることおそし。





2014年7月 6日 (日)

おもしろきことのなき世をおもしろく

梅雨前線が活発化した影響で九州は連日大雨ですね。

洗濯ものを干したいけれど突然の雨が怖くてなかなかできずにいます。

普段の生活で自分の思い通りにならないものはたくさんありますが、

自然ほど人間の思い通りにならないものはないかもしれません。

おもしろきことのなき世をおもしろく

            すみなすものは心なりけり   高杉晋作

幕末の志士高杉晋作の辞世の句として有名な言葉です。

いつもつまらないと思っていることも、

とても辛く苦しい状況も、それを自分がどう捉えるか、

物事に対して自分がどう向き合うかで、

どこまでも自分を取り巻く世界は変わってしまうのかもしれません。

それこそ”すみなすものは心なりけり”なのでしょうね。

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明日のおみくじ  吉

たびおおいによし、行きさきにてよろこびにあう

2014年7月 5日 (土)

ツール・ド・フランス

日本は敗退してしまったものの、

世間ではまだワールドカップの空気が残っていますね。

今朝の試合では、ブラジルがコロンビアを破って

3大会ぶりのベスト4進出が決まりました。

Tky201307220281_convert_20140705135 世界的スポーツ

イベントである

ワールドカップの

一方で、もう一つの

世界的スポーツ

イベントである

ツール・ド・フランスが

今日開催されました。

日本ではまだまだ知名度が低いものの、

サイクルロードレースの最高峰であるツール・ド・フランスは

サッカーW杯・夏季オリンピックと並ぶ

世界三大スポーツイベントなんだそうです。

また、W杯や五輪が4年に一度開催されるのに対して、

ツールは毎年この時期に開催されてきました。

日本でも全日本自転車競技選手権大会 ロードレースとして

1998年から行われてきました。

去年は大分、今年は6月に岩手県八幡平市で開催されたそうです。

日本での大会はもう終わってしまっていますが、

サッカーで日本が敗退し燃え尽きた・・・

という方、今度は自転車競技で熱くなってみるのはどうでしょうか?
Apx201307220003 朝日新聞デジタルより

2014年7月 4日 (金)

初蝉の声

昨日の雨も上がり、曇った空気の一日。

今年初めての蝉の声を聞きました。070401_3

「ジィージィージィー・・・」と

桜の木に鳴く蝉の声は、

まだ頼り無げでどことなく

ノスタルジーを感じます。

近づくとぴたりと鳴き

止んで、どこにいるのかも

わかりません。

「慎重に、慎重に・・・」

初めての世界に

慣れない様子が、こちらまで伝わってくるようです。驚かせてはいけないなと

思い、そっと桜から離れました。しばらくするとまた「ジィー・・・」と

鳴きはじめました。早く仲間が増えるといいなと思います。

セミの幼虫が土の中で成長することは周知のことです。では

「卵はどこにあるのでしょう?」なんと卵は木に産み付けられます。

卵はそのまま年を越し翌年の梅雨の季節に孵化します。

そしてゆっくり木を下りて、雨で柔らかくなった土にもぐり、

長い地中の生活が始まるのです。

070402_2今この季節、卵は孵化し

小さな幼虫たちは

土へもぐろうと必死

なのです。

・ ・ 明日のおみくじ 

運勢おのづから

ひらくべし

2014年7月 3日 (木)

雨の日に

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深くまで地を潤す雨はどれくらいぶりとなるでしょう。

雨なので訪れる方もなく、雨音だけが響く静かな慶明寺です。

和尚はご葬儀がありお出掛けになられ、雨の中の黒い衣は

ふと「墨染めの衣」という言葉を思い浮かばせました。

現在では喪服は黒が一般的とされます。けれど、日本古来の

喪服の色は白であったようです。大陸からの文化、交流の影響を

受けて、白から黒へ、また白へと戻り、現在に至る黒へと変化したと

考えられています。なかでも時代によっては、血縁で色の濃淡が決められ、

血筋が濃いほど濃い墨染めの衣を、薄いときには薄墨の衣をと

喪服でさえ細かく決められていたころもあるようですよ。


深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け  上野岑雄

親しい人の死を悼み詠んだ歌で、「深草の野辺の桜に心があるならば、

我々を悲しみを汲んで墨染めに咲いておくれ」といっています。


2014年7月 2日 (水)

ヒメヒオウギズイセン

湿度だけは梅雨らしく蒸し暑いですね。

少し歩いただけでもじわじわと汗がにじんできます。

さて、五月に草刈りが終わった墓地ですが、ずいぶんと草が

伸びています。六月の雨が少なかったとはいっても、成長には

待ったなしですね。また七月下旬頃にはお盆に向けての

草刈りの予定となっています。

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土手で緑の中にひときわ鮮やかなオレンジ色の花を見かけました。

ヒメヒオウギズイセンといいます。大変強健で一度球根を植えると

毎年増えていきます。順応性があり、所を選ばず育ち、全世界で

野生化しているのだとか。我が家でも植えた覚えはないのに、

どこからともなく毎年芽を出し、今年は当たり年か多くの花を

咲かせています。ヒメヒオウギズイセンの花言葉は「謙譲の美」。

思慮深くうつむき加減に咲きながら、鮮やかな花色は美しく目を

引きます。そのような姿から「謙譲の美」という言葉が

生まれたのではないでしょうか。


・ ・ 明日のおみくじ   大吉

諸事発達の遅きことあれども後おおいに仕合せよし。




2014年7月 1日 (火)

ありのまま

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禅に〝柳緑花紅 
りゅうりょくかこう〟という言葉があります。

「柳は緑、花は紅(くれない)」と読み、中国の詩人 蘇軾(そしょく)が詠んだ

詩の一節です。柳は緑の葉におおわれ、花は紅い花を咲かせている、

何気ない自然の姿をありのままに詠んだ一節は、わずか四文字ながら

多くの人の心を捉えています。

「ありのまま」といえば
話題の歌「Let It Go -ありのままで-」の歌詞、

また主題歌となっている映画に共感する人が多いですね。

「ありのままがそのままで美しいのだ」というはよく分かっていて、

けれど、簡単にそのようには生きることができないところからの

「憧れ」が心を掴んだように思います。

柳は緑が美しく、花は紅が美しい。それぞれがそのままで美しく、

当たり前であることが真実である。けれど、それを見る人も

素直な心でなければ、それが分からないといいます。ありのままで

というのは、簡単そうで難しい人生の目標のように思います。


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